自家歯牙移植

●いらなくなった親知らずを有効活用
親知らずは、とかく邪魔者扱いされますが、実は歯牙移植を考えた場合とても役に立ちます。

●上から下へナイスパス

  

患者さんは40代の男性で、右下の第一大臼歯が痛いと訴えて当院に来院されました。よく観察してみると、歯が割れており保存不可能な状態でした。歯を抜くからにはそれから先のことを考えなければなりません。歯が無くなった場合のオプションは、①なにもしない②ブリッジ③入れ歯④インプラントそして、⑤歯牙移植があります。この方の場合、右上の親知らずに大きな虫歯があり抜歯しなければならなかったため、それを下の第一大臼歯に移植できると診断し、患者さんに同意して頂きました。


移植のメリットは
①短期間で終わる(約3ヶ月)
②インプラントと違って歯根膜という歯のクッションみたいなものが得られる
③安価である
最初の写真が初診時の写真です。真ん中の歯の周りが黒くなっっているのがお解り頂けると思います。そして、次が移植を終わって糸を抜く直前の様子です。
移植のメリットは、歯に歯根膜と呼ばれる靭帯があるために、周囲に骨ができやすいことがあげられます。万が一うまくいかなくても骨の再生を促してくれるため、やるだけの価値はあります。

       

手術には、PRGFという成長因子を注入し、再生を促しています。それによって治療期間を短縮できると言われています。術後3ヶ月の写真と手術直後の写真を比べてみてください。移植歯の下に骨が再生しているのがお解り頂けると思います。次の写真被せ物を入れる直前の写真です。この時点で移植歯はとてもしっかりと安定しました。
術後、患者さんに感想を伺ったところ、「不思議な感触ですね。まさか移植ができるとは思ってもいませんでした。」ということでした。この症例では、これがベストの選択でしょう。


ただし、移植の適応症はかなり限られます。移植できるかどうかは診査を行ってからでないと申し上げられません。

PRGFは保険適用外の治療です。 費用 ¥15,000(税抜き)
CT診断が必要です。費用¥15,000(税抜き)

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