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2017年10月29日

術前術後の症例写真について

先日厚生労働省の会議で、ホームページに術前術後の写真の掲載やアンケートやインタビューなど掲載を禁止することが決まりました。

これは、画像の加工や条件の異なる写真を使ってあたかも処置により効果が期待できるように見せかけているサイトが見受けられ、それによるトラブルが多発しているための規制を行うというものです。来年の6月ごろまでに具体的にまとめるて通達するとのことです。

これまでにも医療の広告には原則様々な規制がありましたが、ウェブ上のサイトは広く一般の目に触れるものではなく、それを検索して調べようと言う意思の元に閲覧されるものなので広告に当たらないためほとんど規制はかかっていませんでした。

例えば、電柱に「ヒラノデンタルオフィス」と広告されていれば、歯医者など行くつもりもない人でも目にすることになります。駅のホームに設置してある広告も誰の目にも入るものです。

しかし、ホームページは「ヒラノデンタルオフィス」をクリックしなければ見ることはできません。ですからこれは広告に当たらないと解釈されていたわけです。これだけ国民がインターネットを使う時代になるとそうも言っていられなくなってしまったのです。

確かに、最近「フェイクニュース」という言葉までできているように、ホームページの世界はある意味やりたい放題で、うっかりしていると騙されてしまうのも頷けます。

とはいえ、術前術後の写真を見て騙されるから全面禁止というのは如何なものかと思います。

例えば、外食をするときに食品サンプルや写真を見て美味しそうだなと思って注文することってありませんか?術前術後の写真の掲載を禁止するというのは、これを禁止するのと同じことではないでしょうか。

美味しそうに見えたけど、食べて見たらそうでもなかったという経験をしたことはありませんか?だから、写真や食品サンプルは誤解を招くので禁止するとはならないですよね。

写真は美味しそうだけど、実際食べて見ないとわからないというのは、皆さん折り込み済みで注文していますよね。見た目が良さそうだから、全体大丈夫と思っている人はいないですよね。

医療の中でも歯科治療は外科処置です。やり直しはききません。薬を飲めば治るようなものと違って、誰がやっても同じ結果が出るものでもありません。歯科医師の腕次第といっても過言ではないことは、皆さんよくご存知のはずです。

ですから、皆さんも歯医者の腕の良し悪しを何かしらの方法で判断して選んでいらっしゃると思います。

しかし、そこに医療広告の大きな壁が立ちはだかっています。

医療では「治癒結果をコミットしてはいけない」ため、広告に治療の成果を掲載することは禁止されています。

医療の看板に掲載して良いものは、「医院名」「所在地」「電話番号」「診療科目」「診療時間」だけです。

それ以外はダメです。「口腔外科」「小児歯科」といったものは大丈夫ですが、「インプラント」「審美歯科」は実はダメなのです。かなり厳しい規制です。

ホームページがない時代その判断材料は口コミしかありませんでした。

しかし、我々医療サイドからすると口コミはあまり正当な評価とは言えません。

患者さんが分かる医療技術は、せいぜい「痛くない」「速い」「丁寧」といった曖昧なものばかりです。

それでも医療技術で評価されればまだ良い方で、「先生が優しい」「新しい機械を入れている」「綺麗」といったあまり技術とは関係ないところで評価されることがほとんどです。

ホームページを持つようになって何が変わったか?

これまでその医院に通わなければわからなかった、ドクターの顔やスタッフの顔、医院の雰囲気、ドクターの経歴や考え方や治療の技術、費用などが開示され、患者さんにとっては選択する基準が沢山増えたのです。

ホームページがない時代、ドクターの顔すら分からなかったのです。

その中で、治療の前後の写真というのは最も効果的にその医院の技術を知ることができる要素なのですが、それを禁止してしまうということは、多くの患者さんにとってはかなりマイナスになるのではないでしょうか。

確かに、加工している写真や条件を変えてよく見せている写真を載せているところもあるかもしれません。でも、そんなことは世の常です。

行政が行わなければならないのは。そういったサイトがあるように患者さんに注意を促すことや嘘の写真を掲載できないような仕組みを作ることではないでしょうか。

ただ残念ながら掲載禁止はもう決まってしまったことのようなので従うしかありません。

今後出される通達に従って症例の写真やアンケートなどを削除していきます。

私としては、多くの具体例を皆さんに見ていただき、治療によってどのような結果になるかを想像できるようになっていただけたらというつもりで写真を掲載してきました。

本当に残念です。

これまで掲載した症例は、全て患者さんに掲載の許可を頂いたものです。多くの方から今後治療する方の参考になればとのお言葉も頂いております。

ホームページでは使えなくなってしまいますが、当院にいらして頂ければたくさんの写真をご覧いただけるようにしております。

また、個別の対応であればご紹介することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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2017年10月15日

どうしてプラスティックなのか ダイレクトボンディング レジン充填で治すなら用賀のヒラノデンタルオフィス

今回は、プラスティックについてお話ししましょう。

まずはプラスティックはどのようなものかお話しする必要があると思います。というのも、皆さんはプラスティックと言われてほとんどどの方が身近にある容器などのプラスティックを連想されるからです。歯科で言うプラスティックはそれとは全く違います。

歯科で使うプラスティックのほとんどはレジンと呼ばれているものです。レジンとは英語で「樹脂」というを意味ですが、歯科で使われるレジンは「アクリルレジン」PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)です。

身近なものでは、水族館の水槽に使われていたりとか、食器に使われています。非常に固くて耐久性に優れています。

しかし、歯科でそのまま使われているのは、入れ歯のピンク色をした部分や仮歯などに限られます。レジン単独では歯と同様な性質を持ち合わせていない為、セラミックの粒子を含ませて、より丈夫で長持ちするものへ改良したものが、充填剤として主に使われているプラスティックです。

イメージとしては、道路の舗装に使われているアスファルトのようなもので、よく見るとほとんどが小石や砂利などのフィラーと呼ばれる粒子を黒いアスファルトで固めたものです。内容物はほとんどがフィラーでアスファルトは僅かです。その為、アスファルト舗装の特性は砂利を堅く敷き詰めたような耐久性を得ることが出来てます。

歯科の充填(詰め物)で使われるレジンも、そのほとんどが硬いセラミックの細かい粒子が占めていて、アクリルレジンはそれらの粒子を繋ぎ止めておく役割にすぎません。その為、特性もレジンの特性よりセラミックの特性に近くなっています。

セラミックの利点としては、非常に硬く耐摩耗性に優れていて、安定した材料であるため変色や変性がないことがあげられます。反面欠点としては、高温で焼成する必要があり簡単に作ることが出来ないことと、粘りがなく脆いといったことがあります。

プラスティック(アクリルレジン)の利点として、改良により常温で硬化させることができるため、口腔内で形を与えることができ、耐久性があることが挙げられますが、欠点として、セラミックに近い硬さを持つ歯に比べると柔らかく磨り減りやすいことがあります。

これらの良いとこ取りをしたのが現在充填に使われているプラスティックというわけです。

つまり、お口の中で形を与えて詰めることができ、歯と同様な硬さと耐摩耗性を持ち、歯と同じ色合いを再現できる理想的な材料ということになります。

プラスティックとセラミックの混合物なので「ハイブリッド」「ハイブリッドセラミクス」と呼ばれたり、プラスティックよりも硬いので「硬質レジン」と呼ばれたり、複数のものを混ぜ合わせたものなので「コンポジットレジン」と呼ばれたりしています。

何を隠そう、どれも同じものです。ハイブリッドとかハイブリッドセラミックスなんて云うとなんだが最新の材料のように感じますが、1980年代に開発され使われ始めています。名前を変えて新しい材料を使っているように見せているだけです。

また、私たち歯科医師は、単独のレジンもセラミックを含ませたレジンも当たり前のように使い分けている為に、どちらともレジンと呼んで使ってしまっていることがレジン充填を単なるプラスティックを詰めていると皆さんに勘違いさせているんではないかと思います。

では、プラスティックが何故虫歯を取り除いた穴に詰めるのに最も適してるか考えてみましょう。

プラステックが金属やセラミックに比べ接着面に衝撃を伝えにくく、それが接着面、つまり歯を削った面の保護に役立つことは以前説明しましたね。これは歯を長持ちさせるための決定的なメリットだと思います。

もう一つとても大きなメリットは、金属やセラミックが技工所で作るのに対して、プラスティックはお口の中に入れて固めるだけで済むことです。削った形はどんなものでも良いため、虫歯だけを削ってそこに詰めるだけ。しかも余計な感染をさせずに1回の治療で終わるというのも、圧倒的なメリットです。

その他にも、色合わせがし易い。修理し易い。などなどいろいろあります。

中でも、歯と同じ色合いの材料である為に、万が一虫歯になった時にも判断し易いといったメリットは意外に知らされていません。あまりに深い虫歯だと難しいのですが、強光を当ててみて見ると新たな虫歯ができたかどうかを判断することができます。セラミックも同じようなメリットがありますが、金属では全くわかりません。

では、デメリットはないのでしょうか?はい、それなりにあります。

一番言われるのが、脆い。

確かに、金属やセラミックに比べ強度は低いです。強度といっても歯科では二つ考える必要がります。

一つは曲げ強さ。枝をポキっと折るように力をかけてどの位の力で折れるかという指標です。一番強いのは金属、次にセラミック、プラスティックと続きます。

ですから曲げるような力のかかる部分では使えません。例えばブリッジのような正に枝を折るような力の働く部分では無理です。

もう一つは、先の尖った硬いものを押しつけてどれくらい傷がつくかというもの。
一番強いのはセラミック、次に金属、プラスティックとなります。

そのため、以前はこれのデメリットの影響を受けにくい前歯でのみレジンが使われていました。前歯に銀歯はいれられませんし、セラミックにするには小さすぎます。前歯の中等度の大きさの虫歯であれば、レジン充填が最も適していることは歯科業界において異論はないようです。

問題は、奥歯で使うかどうか。

小さな虫歯であれば、前歯と同様レジンで十分というのも歯科界の共通認識であるといえます。

これが、中等度から大きな虫歯になった時に様々な意見が出てきます。

今のところ金属派、セラミック派が多いのは事実です。プラスティック派は少数と言えます。

正直な話、どれが本当にベストなのかは私にもわかりません。
ただ、私が何故プラスティックが一番いいと考えているのかをもう一度あげてみたいと思います。

1.歯を削るのは最小限で済む。

2.歯を削った面を接着剤で保護するのには最も適している。

3.1回の治療で済むため患者さんの負担が少ない。

4.仮の詰め物を入れる必要がないので、しみたり痛くなったりしない。

5.削ったらすぐ詰めるため、削った面への感染のリスクが少ない。

6.白く綺麗に仕上げることができる。

7.歯と同じ色に仕上がるため新たな虫歯を見つけやすい。

8.修理がし易い。

9.セラミックに比べ安くできる。

特に奥歯の大きな虫歯にプラスティックを詰めるかどうかですが、咬頭が二つ以上残っているものであればプラスティックで、咬頭が一つのものは患者さんと相談してプラスティックかセラミック、咬頭が全くなければセラミックという基準で決めています。

(咬頭というのは奥歯の凸凹の凸の部分。上下の歯がそれぞれ凸と凹で噛み合ってちょうど杵と臼のような関係になっている。)

もちろん、患者さんの歯ぎしりや食いしばりの有る無し、残存している歯の本数なども加味しています。

プラスティックの修復をして20年近くになりますが、年々適応するケースは広がっています。少なくともこの1年奥歯にセラミックや金属のインレーやアンレーを入れたことはありません。

(インレーは奥歯の凹面にできた虫歯を修復するもので、アンレーはこれに凸面も含まれたものをいいます。)

それは、中等度の虫歯はもちろん、咬頭を修復するような大きな虫歯もプラスティックで充填てしても、良い結果を得られていると感じているからです。

正直言えば、ちょっとチャレンジかな?と思うようなものも、もちろん患者さんには承諾を得てプラスティックを詰めたものが、「結構良いんじゃない!」と思えたからななのです。

これは、近年の歯科材料の研究開発の賜物で、奥歯でも十分耐えうるような材料が世に出てきたからではないかと思います。

私の臨床経験では、奥歯でもプラスティックで十分対応できると思います。

ここで、もう一つ断っておきたいことがあります。

それは、力のコントロールができない患者さんの修復は何をやってもトラブルということです。

力のコントロールができていな方と言うのは、歯ぎしりや食いしばりが強かったり、歯科治療や歯の痛みや噛みやすさといったことが原因でいつも片側で噛む癖があるなど、一部分に集中し易い方のことを指します。

そういった方は、修復してある歯は勿論、全く健康な歯さえ割ってきます。

この場合に、金属がいいとか、セラミックがいいとか議論しても意味があるとは思いません。少なくともこういったケースは力のコントロールをして、一極集中を防ぐことが最初に行うべき治療なのです。

「プラスティックを入れたけど割れてしまった。欠けてしまった。だからプラスティックはダメなんだ。」

そうなふうに考えないで欲しいのです。

金属やセラミックの良し悪しを判断するには次のような実験が必要です。プラスティックで詰めたら割れてしまったので、金属やセラミックにしてみたところ、割れなかった。

あるいは100本セラミックと金属とプラスティックの修復を比較したら金属やセラミックが優れていた。

こういった実験は

実を言うと、セラミックで何度か割れてしまったケースをプラスティックにしたらトラブルが減ったケースは何度も経験しています。それからと言うもの、プラスティックを入れるようになりました。

とはいえ、全部良いとこ取りというわけではなく、レジンとセラミックの耐摩耗性が違う為に表面の削れ具合に差が出ることで凹凸が生じ、着色しやすくなったり、レジンの吸水性により変色が起こることいった色の問題や、レジンの硬さの特性をある程度引き継いでしまっている為に欠けやすいといった問題も抱えています。

まだ書きかけです。

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2017年9月14日

セラミックはどうなのか? 神経のある歯ならセラミックではなくプラスティックで治す。 ヒラノデンタルオフィス

銀歯を入れたくない方が、銀歯ではなく白くしたいと希望すると多くの歯科医院ではセラミックまたはハイブリッドを勧められます。

セラミックのメリットを考えてみましょう。

1.白い
大きなメリットです。誰しも色の全く違う銀歯は入れたくありません。セラミックは見た目が綺麗ですし、万が一下に虫歯ができても透けて見えるので発見しやすいです。また変色もありません。

2.アレルギーを起こさない
セラミックは高い温度で焼成してあり、非常に安定した材料です。アレルギーのリスクはほとんどありません。

3.硬い
もうご存知かと思いますが、非常に硬く歯の硬さに近いです。そのため変形もなく磨耗もほとんどありません。金属は咬合力や熱膨張による変形により接着剤が剥がれてしまうことが考えられますが、セラミックは変形しないためそういうことはありません。

こうして見ると材料としてはなかなか優れています。では、神経の残っている歯に適応した場合のデメリットはどんなことが考えられるでしょうか?

1.金属を入れるより歯をたくさん削らなければならない
型を取って、口腔外で製作するため、歯の削り方は銀歯と同様です。セラミックは硬い反面脆く、ある程度の厚みがないと簡単に割れてしまうため、金属よりも厚みが必要となります。セラミックは複雑な形状を再現するのは金属に比べ不向きなため、できるだけ単純な形になるように歯を削らなければなりません。総じて、セラミックを入れる場合、金属よりもたくさん歯を削らなければなりません。

2.適合精度が低い
セラミッックは焼成すると収縮する性質がありますので、金属に比べて適合精度が低く、歯とセラミックの間の隙間が広く接着剤が厚くなってしまいます。そのため、接着剤への負担は大きなものになり耐久性はセラミックというより接着剤にかかっていると言えます。また接着剤の層が厚くなるとセラミックと歯との境界部に接着剤のラインが見え、劣化により変色すると見苦しくなります。

3.割れやすい
できるだけ歯を削らないよう配慮すればするほど、セラミックの強度不足となりますから、割れる頻度も高くなります。また割れた場合銀歯同様修理は不可能で、全部削って作り直さなければなりません。

4.細かい色合わせができない
奥歯は目立たない部位なので前歯のように細かい色合わせの必要はありませんが、奥歯に使うセラミックは通常単色で作るために色が合わないことがあります。


いかがでしょう?

セラミックは一見良さそうに見えますが、基本的に歯を削る量は銀歯より多くなります。

また、結構割れてきます。これは、なるべく歯を削りたくないという思うあまり、ついつい規定より薄いものを作ってしまいがちになるからです。また、噛み合わせの調整不足で一点に強い力がかかると簡単に割れてしまいます。

意外に多いのが、セメントラインと呼ばれる接着剤の層が汚く目立ってしまうことで、見苦しくなってしまう症例が非常に多いです。

銀歯も、セラミックも型を取って模型上で製作するものなので、通常1週間以上時間がかかります。その間歯を削ったところには仮のものが詰められていますが、仮のもの故にばい菌が入って感染したり、知覚過敏が生じやすいと言った根本的な欠点があります。

こうした理由から、神経のある歯で中等度の大きさの虫歯に銀歯はもちろんセラミックも適用することは得策とは言えません。

次回はいよいよプラスティックについてそのメリットとデメリットを詳しく説明します。

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2017年9月10日

銀歯はなぜダメなのか? 銀歯ではなく白い歯で治すなら用賀のヒラノデンタルオフィスです。

現在、健康保険で奥歯を治療する場合、ほとんどの歯科医院で銀歯が選択されます。皆さんもそれが常識のようになっていているようです。ただ皆さんの中には銀歯になるのが嫌でギリギリまで治療を拒んでいる方もいらっしゃるようです。

さて、これまで銀歯は良くないと言ってきましたが、一体どこがダメなのかを説明しましょう。

1.たくさん歯を削る!

以前歯の構造について解説しましたが、虫歯はエナメル質では進行が遅く、象牙質だと速く進むことを覚えていらっしゃいますか?

皆さんの中には、小さな虫歯だと思って歯医者に行ってみたけど、終わってみれば思っていたより大きな穴を開けられ大きな銀歯を入れられて驚かれた経験をお持ちの方も多いと思います。

これは、虫歯の入り口は小さく中は大きくなるという特性からするとある程度やむおえないことですが、銀歯を入れる場合、絶対に中より入り口を大きくしなければ入れることができません。

もちろん、虫歯を削るドリルを入れるための穴は開けなければなりませんので、問題のないエナメル質を全く削らずに中の虫歯になった象牙質を削ることはできませんが、銀歯を入れるためには、一切の妥協は許されません。

また、金属は変形しやすいため、ある程度の厚みを確保しなければならず、浅い虫歯の場合健康な歯質を削らなければなりません。

接着剤の金属対する接着力は十分でないために、銀歯が外れないように、健康な歯質を削ってでもジグソーパズルのような若干複雑な形にします。

削った面がデコボコしていると、銀歯の適合が悪くなるため、健康な歯質を削ってでも面をスムースにしなければなりません。

虫歯が、1本に2箇所できていたら、1つの塊で済ませられるよう健康な歯質を削ることもあります。そして、それらは上から見てすっぽり入るように健康な歯質を削らなければなりません。

さて、銀歯を入れるために一体どれだけ健康な歯質を削らなければならないのでしょう?

2.金属アレルギー

特に、保険診療による銀歯では使っていい金属が決められています。アレルギーの少ない金などは価格の問題で使用できません。

銀歯は、金、銀、パラジウム、銅、その他の合金でできています。金属アレルギーを引き起こすこともあり、アレルギー体質のかたには要注意です。

アレルギーは出たことがない方でも油断はできません。今まで銀歯を入れていたから大丈夫と思われている方でも、ある日突然発症します。

特に、ニッケルを多く含んだ豆類、中でもナッツ類を多く食べる方はアレルギーを起こしやすいので要注意です。

アレルギーは、今まで出ていないから大丈夫というわけではなく、これまでの蓄積によってオーバーフローした時に出てくるので安心できません。つまりバケツに水を入れるようにある量まではバケツに収まるのですが、バケツに入れられる量を超えてしまった途端にアレルギーが発症します。

金属アレルギーになってしまうと一生消えないと言われています。金属アレルギーになってから銀歯を外しても症状を軽減させることはできても、完治はありせん。もう手遅れなのです。

できれば、金属は入れたくないものです。

3.接着力の低下

皆さん、金属を接着剤でくっつけたことありますか?例えば、金属とセラミック、金属と金属。くっつきましたか?

金属の表面への接着は非常に難しいのは感覚的にお分かりだと思います。歯医者だから特別な接着剤を隠し持っっているわけではありません。私たちも金属の接着には苦労します。

銀歯を詰める時には今では接着力の強いものを使いますが、昔は、接着という概念ではなく、歯と金属の隙間にセメントを入れて外れないようにするだけでした。身近なところで言えば、タイルを貼り付けるような感じです。

ただでさえ、金属を接着させることは難しいのに、お口の中では金槌で叩かれるように何度も強い力がかかり、金属の変形が起こります。熱による膨張収縮も影響があるのは容易に想像できます。

4.虫歯が見えない

銀歯は光を通しません。だから、銀歯の下に虫歯ができても発見できません。

レントゲンも通しません。かなり虫歯が大きくならないと銀歯が入っている所の虫歯を見つけることはレントゲンを持ってしても困難です。

写真をご覧ください。

一見したところ全く問題があるようには見えません。患者さんも痛みや違和感は全くないとのことでした。


銀歯を外すと中は真っ黒です。特に銀歯の外側からセメントが剥がれていることがよくわかります。

 
その下ではこんなに虫歯が進行していました。残念ながらこれを銀歯を外すことなく見つけることは不可能です。

いかがでしょう?銀歯がいかにダメなのかお分かりいただけましたか?

では、アレルギーの少ない金ならどうでしょう?

金なら比較的アレルギーのリスクは下がります。しかし、歯をたくさん削ることには変わりありません。

もちろん、金属が全くダメとはいうつもりはありません。実際私の口の中にも20年以上前に先輩に治療してもらった銀歯と金歯が入っています。機会があればやり直したいと思いながらも、うるさそうな私の歯を治してくれる友人に恵まれず、またしっかり治していただいた先輩の治療を否定するようなこともできず、注意深く観察しながら半ば実験台のような感覚で現在も問題なく使っています。

しかし、今日自分の身内やスタッフに銀歯を入れたことはありません。入れたくはありません。

これまで毎日たくさんの銀歯を外してきました。その数を考えてみると1日少なく見積もって3本、一月で60本、1年で720本、卒後25年で1万8千本の銀歯を外してきたことになります。これだけの銀歯を外してわかったことは、そのほとんどが接着剤が壊れて中で虫歯が始まっていたのです。

私は、患者さんにもう銀歯は入れたくはありません。患者さんから希望されても基本的にはお断りします。私の経験や考えをどれだけ説明しても解っていただけなければ、これだけたくさん歯医者がいるのですから、銀歯を入れてくれるところで治してもらえばいいだけの話しです。

様々な、ご意見もあるとは思います。でも、私の考えは今の所変わることはないと思います。

次回はセラミックについてお話ししたいと思います。


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2017年9月 9日

二次う蝕から歯を守るためには 歯を守る材料を選ぶ! 歯を白く治したいのなら用賀の「ヒラノデンタルオフィス」です

前回二次う蝕を防ぐには接着剤がカギを握っていると説明しました。

つまり、接着剤にできるだけ負荷をかけないようにするためにはどうすれば良いのか。

現在虫歯を削った後に詰める材料としてして使われているのが、金属、セラミック、プラスティックの三つです。

お口の中の環境に照らし合わせながら、これらの特性を考えてみましょう。

金属を叩いてみるとどうなりますか?いい音しますよね。だから鐘や鈴は金属でできています。

セラミックを叩いてみるとどうでしょう?これもまずまずいい音がします。風鈴の一部はセラミックでできているものもあります。

ではプラスティックはどうでしょう?叩いてみていい音しますか?鈍い音しかしませんね。

ここで、虫歯を削ってできた穴に、金属、セラミック、プラスティックをそれぞれ詰めたとしましょう。そして上から叩いてみたときに、接着面にかかる衝撃について考えてみてください。

三つの材料のうちどれが接着面に衝撃が伝わりにくいと思いますか?

もうおわかりですね。一番いい音のしないプラスティックです。途中で衝撃を吸収してくれます。

金属やセラミックはダイレクトに接着面に衝撃が伝わり接着剤が破壊されます。

特に金属は繰り返し何度も叩かれれば変形していきますので、接着面に歪みが生じて破壊されます。熱の膨張、収縮による変形も考えられ、三つの材料の中で一番接着剤には過酷な材料と言えます。

さらに接着剤の特性も考えてみましょう。

現在使われている接着剤の中で、削った面を保護する膜を作り接着力の高いものは、プラスティック系の接着剤です。この接着剤に相性のいい材料はどれかと考えると、当然プラスティックであることがわかります。

こう考えてみると、虫歯を削ってできた穴に詰めるのに最も適している材料はプラスティックだということがわかります。

でも、慎重な方は、「プラスティックは脆いでしょう!」と考えるかもしれません。

確かに、プラスティックは金属やセラミックに比べて脆いと言えます。

でも、よく考えてみてください。皆さんが最も望んでいることは何でしょう?

「もう二度と虫歯にしたくない!」

という希望であって、「丈夫な詰め物を入れたい!」ではないはずです。

プラスティックは欠けることもあるでしょう。しかし、プラスティックが欠けたらその部分だけ詰め直せばいいだけです。

金属は欠けることはほとんどありません。おそらくその人の人生よりも長く壊れることはないと思います。でも、接着剤が剥がれて気づかないうちに接着面から虫歯が始まってしまえば元も子もありません。

大切なのは、「歯を長持ちさせたいのであって、壊れない詰め物を入れたいのではない。」のです。

このことを見落とさないでください。

丈夫な材料を選ぶのではなく、虫歯になりにくくするのに適した材料選ぶのです。


次回は、皆さんの口の中に入っている銀歯の怖さについてご説明します。

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2017年7月15日

歯の削った面を保護する 接着剤がとても大切

歯の検診を受けた際に、銀歯の際から虫歯が始まっていますと言われたことはありませんか?これが「二次う蝕」と言われるものです。つまり、銀歯やプラスティックなどの修復物と歯質との接着面から始まる虫歯のことを言います。

早い話、接着剤が劣化して削った面が露出し虫歯が始まるのです。

銀歯が取れてきたと思ったら中で虫歯が進行していたなんてことは、頻繁に起こっています。特に銀歯は、4〜5年で二次う蝕が始まっていると言われています。早く気付けばいいのですが、金属で覆われてしまっているため、なかなか内部の様子を観察することはできません。そのため、外れてきて初めて虫歯に気づくと言ったケースが非常の多いのです。

じゃあ、接着剤が最強だったら、二次う蝕は防げるのにと考えますよね。

しかし、よく考えてみてください。お口の中の環境はとても過酷です。歯には最大でその人の体重くらいの力がかかり、0度〜100度近くの温度変化があり、酸からアルカリまで化学変化もあります。湿度は100%、細菌はうようよ、こんな過酷な環境身の回りにそうそうあるものではありません。

そんな、過酷な環境において、生体である歯に対して、金属やセラミックなどの材料をくっつけて、半永久的に保つような接着剤この世の中に存在すると思いますか?

例えば、お茶碗が割れたらそれをくっつけて、いつものように使えるようになるなんて接着剤知っていますか?あったら、飛ぶように売れてますよね。

でも、疑り深い人はちょっと待てよ!子供の頃に入れた銀歯はまだ全然平気だぞ!10年20年何の問題もないじゃないか!と思われる方もいらっしゃると思います。

確かに、20年30年いやそれ以上保っている修復物があるのは事実で、決して奇跡的というようなものではなく、私たちも頻繁に見かけます。では、数年でダメになってしまう修復物と半永久的に保ってしまいそうな修復物のどこに違いがあるのでしょう?

答えは、力がかかっているかいないかにあります。

つまり、上下の歯がよく噛み合わさっている部分の修復物は早くダメになり、負荷のかかっていない部位に詰められている修復物は長持ちするのです。

でも、よく噛む部位にも虫歯はできますよね。そうした部位への修復は諦めるしかないのでしょか?あるいは、定期的に取り替えて二次う蝕を最小限に止めるようにすればいいのでしょうか?

ここが本題です!二次う蝕を防ぐにはどうしたらいいか?

接着剤にできるだけ負荷がからないようにすればいいのです!

でもどうやって? 続きは次回!

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2017年7月14日

プラスティック オールセラミック メタルボンド 金 銀 果たしてどれがいいの? 

虫歯の治療で金やセラミックなどの材料を選ぶときに、患者さんからよく質問されるのが、「それって何年保ちますか?」「丈夫ですか?」と言った内容です。

そういう質問をされると私も天邪鬼ですから、「何年保つかはわかりません。」「金やセラミックはみなさんの一生より長持ちしますよ。」などと言って答えをはぐらかします。

なぜなら、それらの質問は歯を治療する上で全く的外れだからです。

まず、ほとんどの方が大きな間違いをしています。それは、歯科治療を材料から選んでいることす。

「丈夫で長持ち!」「硬い」「新しい材料」

このようなキャッチコピーに弱く、最新の割れにくい材料が一番優れているからそれを入れて欲しいと希望されるます。

しかし、そこが大きな落とし穴なのです。

これらは、あくまで治療に使う一つの材料であって治療そのものではありません。大切なのはそれらをどのように治療に活かしていくのかということを、みなさんは忘れてしまいがちなのです。

虫歯の治療には大きく分けて二つに分類できます。

1.神経の残っている歯 2.神経を取ってしまった歯

これらは治療に際して一番気をつけなければならないところが違います。

まずは、神経の残っている歯から説明しましょう。

歯の神経は歯の中心部の歯髄腔と呼ばれる空洞の中に収まっています。その外側に象牙質、エナメル質とあるのですが、神経が残っている場合は、歯の構造がちょうどボックスフォーム(箱型構造)になっていて、多少の虫歯ができたとしてもそれほど強度が落ちることはありません。

ですから治療の目標は「虫歯を削って、その穴を埋める。」だけで十分です。

そして一番注意しなければならないのが、「削った面を保護する。」ことです。

どういうことかと言うと、虫歯治療をして一番問題になることが、削った面からまた虫歯が始まってしまうことなのです。これを「二次う蝕」と言います。

続きは次回!

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2017年7月 5日

今日1日のレジン充填 術前 術中 術後 銀歯を白い歯にプラスチックで埋める

梅雨真っ只中。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

さて今日は趣向を変えていつもの平凡な治療をご覧いただきます。
以下の写真は全て今日行った治療です。インレーと呼ばれる銀が詰まっている歯は、どれも見た所問題ありません。しかし、外してみると・・・!

写真は口腔内カメラで撮影したもので、簡単に撮影できる反面、画像はご覧のレベルです。

しかし、虫歯の大きさや、どこをどれだけ削ったかの記録には十分です。

いつも治療が終わったらこれらの写真を全て患者さんに見ていただいています。

このように記録を残すことで、患者さんもどのような虫歯治療が行われたかを知ることができ、安心して治療を受けてもらえるようになります。

初めは古いレジン充填のやり直しです。材料の劣化も多少ありますが、基本的には詰め方(技術)の問題です。

 

 


続いて裏側からのアプローチの症例です。最初の写真からはどこに虫歯があるのかわかりづらいのですが、途中経過をご覧いただくとはっきりと虫歯が確認できます。
患者さんも術前は虫歯に気づいていませんでした。
 

 

次は2本同時に治した症例です。今回は治療のしやすさから1本ずつ行っています。銀歯を外す前は全く問題のない歯のように見えますし、患者さんも特に症状は訴えていません。それでも銀歯を外すと中は真っ黒です。
 

 

 

 

次は金歯が入っていた症例ですが、患者さんが外れている感じがするとのことで治療しました。それ以外の症状はありませんが、金歯を外すとご覧のような虫歯がありました。
  

  

次は奥歯の2本を治した症例です。どちらも自覚症状はありません。まず1本目です。
  

 

2本目です。
 

 

 

次は歯を白くしたいということで銀歯を外した症例です。自覚症状はありませんでした。途中赤く染まっている部分は、虫歯だけを染め出す染色液の色です。こうやって、虫歯を染めだして選択的に虫歯だけを削っていきます。感だけで削っているわけではありません。
 

 

  

今日の症例はどれも痛みが出ていたものではありません。どちらかというと、何の問題もなかった歯ばかりでした。しかし、銀歯を外してみるとご覧いただいたようにほとんど虫歯になっていました。症状がないから大丈夫ということはないのです。

詳しくは前回ブログで書いている「虫歯は痛くない」をお読みになってください。


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2017年5月26日

なぜ虫歯は痛くないのか?象牙細管の役割

「虫歯は痛くない」の続きです。

痛みについて理解してもらうには、歯の構造を知ってもらう必要があります。

歯は表層からエナメル質、象牙質、歯髄と呼ばれる構造でできています。その素性について見てみましょう。

エナメル質は厚さが2〜3mmで、ハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの一種で出来ています。エナメル質の硬さは、ほぼ水晶と同じ。鉄よりもはるかに硬いのです。

しかし、硬いといっても、引っ掻いた時の硬さであって、ハンマーで叩いた時に割れにくいという指標ではありません。ガラスのように傷つきにくいですが、落とせば簡単に割れてしまいます。金属のコップは傷つきやすいですが、落としても割れないですよね。そんな違いだと思って下さい。

弱点もあります。酸には弱く溶けてしまうのです。これが、虫歯菌に付け入る隙を与えてしまっているのです。

エナメル質の下は象牙質と呼ばれる硬い組織でできています。象牙質もエナメル質同様ハイドロキシアパタイトで出来ているのですが、その含有率が70%とエナメル質の98%に比べ低く、その他素性が20%の有機物と10%の水分となっているためエナメル質に比べると柔らかいものとなっています。

エナメル質に比べて柔らかい反面、割れにくいという性質を持っており、エナメル質は割れても象牙質は割れないという現象が起こります。歯にヒビが入っていても症状なないような場合が、エナメル質だけのヒビ割れと考えることができます。粘りがあるとも言えます。

ハイドロキシアパタイトの含有率がエナメル質に比べて低い分、酸にも溶けやすいという欠点があります。虫歯の進行はエナメル質に比べ象牙質の方が速く、入り口は小さいが中で広がっているといった現象を引き起こします。

象牙質の下には歯髄と呼ばれる神経血管組織があります。ここに、痛みや温度を感じるセンサーが存在します。物を噛んだ時に熱いとか冷たいといった温度感覚はこのセンサーに刺激が伝わることで脳がそれを認識します。(噛んだ時の硬さの感覚は歯の周囲にある別のセンサーが感じています。)

歯の表面に加わった温度刺激が、硬いエナメル質や象牙質をどのように伝わっているのか?実はまだ解明はされていないようです。ただ、有力な説が象牙質の中にある管にある水分が熱によって膨張したり収縮したりして歯髄に物理的な刺激を伝えていると考えられています。

この管を象牙細管と呼んでいます。ちょうどイチゴを切った時に中にある筋のような走行をしていて、歯髄から表層のエナメル質に向かって伸びています。

象牙細管の中は水分で満たされていて、エナメル質が温められるとその水分は膨張し、象牙細管の歯髄側にあるセンサーを押します。逆に冷たいものによって水分は収縮し、センサーが引っ張られるといった仕組みです。

例えていうなら、水で満たされたホースの端から水を押し出して反対の端にあるボタンを押すようなものです。

エナメル質にはこのような管はないため、象牙細管のエナメル質側は管に蓋がしてある状態と言えます。

ところが、このエナメル質がかけて無くなってしまったらどうなるでしょう。象牙細管の蓋の役割がなくなりますから、とても刺激が伝わりやすくなってしまいます。

管の蓋が開いてしまうと、そのほかの刺激にも反応しやすくなります。

その一つが、浸透圧です。

浸透圧とは塩や砂糖などの物質が、濃度が異なる状態で混ざり合った時に、水分が濃度の濃い方に引き寄せられ、濃度の差が大きほどその圧力は強くなるといった現象のことを言います。

つまり、象牙細管の蓋が外れている時に、砂糖水がその入り口に触れれば、細管内の水分が差砂糖水に引き寄せられ、歯髄にあるセンサーに刺激が伝わるといった仕組みです。

当然お塩でも同様の現象が起こるのですが、濃度の濃い砂糖はスイーツと呼ばれよく食されていますが、同様の濃度を持つ塩は食品として食す機会がないため、甘いものだけがしみるという経験を持つことになっているのです。

このように、熱いとか冷たいとか痛いといった感覚は象牙細管の中に入っている水分を動かすことで引き起こされているのです。

では、虫歯になるとどうなるのでしょう?

虫歯は歯質が菌によって壊されたものです。虫歯は歯の表面から起こります。つまり、象牙細管の先端の組織が破壊されたことになります。するとどういうことが起こるのでしょう?

破壊された組織が取り除かれれば象牙細管の端が露出してしまうのですが、破壊されたままに残っていれば、これが蓋の役割をしてしまうのです。

つまり、蓋をされた象牙細管は反応しにくになるのです。

もうお解りですね。虫歯になると、象牙細管は厚い蓋をされたことになり、かえって痛みを感じなくなってしまうのです。

その証拠に、歯を治療する時に虫歯だけを削っている限り、患者さんは痛みを感じません。
虫歯を削り進めて、健康な象牙質に近づくと初めて痛みを感じます。

そして、虫歯がとても大きくなり、神経に近づいてくると、細菌が象牙細管を伝って歯髄内に侵入し、炎症を引き起こします。炎症が起きると組織圧が高まりますから、腫れ物を触るような状態になり、わずかな刺激にも敏感に反応するようになってしまいます。

この段階まで来て初めて、「ズキンズキン」と歯が痛むといった症状が出て来ます。

ですから、虫歯の痛みは、虫歯自体が痛みを引き起こしているのではなく、虫歯によって大きく歯質が崩壊することで歯髄に痛みが伝わりやすくなることが原因だということになります。

如何でしょう?「虫歯は痛くない!」という主張、理解していただきましたでしょうか?

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2017年5月17日

ゴールデンウィークが終わって

このところ、臨床ネタばかりでしたからプライベートネタでちょっと一息入れましょう。

昨年の美術館でブームとも言えるのは「若冲」でしたね。今年は「バベルの塔」「草間彌生」などが人気を博しているようですが、私は「ミュシャ展」に行ってきました。

NHKで特集が組まれましたので、混雑必至と思われましたので、昨年「若冲」で1時間近く並んだ教訓を元に、日曜日の夕方を狙って家族全員で見に行ってきました。

ミュシャの作品は、ポスター画家として有名ですが、晩年祖国チェコに戻り、「スラブ叙事詩」という大作を書いています。文字通り大作!大きいもので610 x 810 cm、小さくても405 x 480 cmという類を見ないサイズで、その数20枚。圧巻としか言いようがない迫力でした。

チェコ国外に持ち出されたのは今回が初めてということで、チェコでも最近まで全てを一度に見られることがなかった、まさに隠れた名作です。

美術館では珍しく、一部撮影可能なエリアがありましたのでそのスケール感じて頂きたく周囲の人を入れて撮ってきました。

6月5日まで開かれていますので、是非ご覧下さい。
 

 

 


5月はとてもいい季節ですね。この時期花屋さんは母の日のおかげで一年で一番忙しい時期のようです。母の日に関係があるかないかは知りませんが、園芸店に行くとこの時期が一番花の数が多い時期です。我が家のベランダもブーゲンビリアが咲き乱れています。

昨年、ゴールデンウィークにCNNでも紹介された、あしかがフラワーパークに行ったことはブログにも書きました。昨年はゴールデンウィークの初めだったので、紫の藤の花がちょうど満開だったのですが、あしかがフラワーパークには他にも「白藤」「きばな藤」というのがたくさん花を咲かせるのですが、時期が合わず花を咲かせていませんでした。

そこで、今年はゴールデンウィークを終えてから見に行ってみました。案の定、全長80mの白藤のアーチやきばな藤のアーチが満開でした。
  

  

  

  

  
昨年はライトアップまで見てきましたが、ライトアップも格別です。今年はもう終わってしまいましたが、皆さん是非一度足を運んで見て下さい。人は多いですが、臨時駐車場はものすごく広くそれほど待たされることはありません。

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ヒラノデンタルオフィス院長平野恭吉

http://www.hirano.dental/
ヒラノデンタルオフィス
院長 平野恭吉

昭和61年東京医科歯科大学歯学部入学
平成4年同卒業
平成4年東京医科歯科大学大学院入学高齢者歯科学
平成4年歯科医師免許取得
平成8年同修了歯学博士
平成8年東京医科歯科大学高齢者歯科学講座医員臨床教育研究を行う
平成10年竹内歯科クリニック(飯田橋)勤務(院長/竹内敏郎(元東京医科歯科大学歯学部臨床教授)
平成14年日産厚生会玉川病院歯科勤務役職歯科医長
平成21年世田谷区用賀にHIRANO DENTAL OFFICE開院

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